マーキュリー Merculy

2008年9月21日 (日)

マーキュリーの謎!! 削れ取られた刻印 ディーノ・ピニンファリーナ

Mercurydino_1  イタリアの老舗メーカーのマーキュリーが日本に輸入された時に事件が起こったということです。 それによりますとマーキュリーという名前というか商標がすでに使用されているとかいないとかで問題になったとか・・・・・・。 某ミニカーショップの店長によるとそれでも1回目は何とかそれでもよかったらしいのですが次回からはまかりならん!みたいなことになったらしいです。

Mercurydino_2  そして急遽オリジナルの箱をやめてマーキュリーの名前の入っていない箱を用意し、車名をシールで貼る苦肉の策を取りました。 さらに裏板のマーキュリーの刻印部分を削り取るという荒療治を行いました。 画像でわかるように裏板にはその証拠がくっきりと残っています。これがイタリアで作業したのか日本に到着後に行われたのかをご存知の方がいらしたらぜひ教えてほしいです。

Mercurydino_3  というわけで日本向けのマーキュリー製品(初回輸入分除く)には箱にも裏板にもメーカー名がないという結果になってしまいましたが 箱にはMade in Italyの文字だけは印刷されていました。その後は裏板の刻印を最初からはずした金型を使用したモデルを日本向けに出荷したもようです。

Mercurydino_4_2  どのモデルに荒削り版、もしくはきれい裏板版があるのかまではわかりませんがどちらにしてもマーキュリーにとっては大変な騒ぎだったに違いありません。 そして私は気付きました。なんとこのディーノに内装がメッキのものと黒く塗装されたものがあることを・・・・。さらには赤のボディカラーに明暗が・・・・。 もうどうにでもしてくれ!!って感じです。(笑)

前にご紹介したアルファロメオのジュリアTIも同じように刻印が削り取られていますので参考に見てください。

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2008年9月 3日 (水)

舌を噛みそう!! イタル・デザイン ビッザリーニ マンタ by マーキュリー

Bizzarinimanta1  あの有名なデザイナーのジゥジアーロが独立しイタルデザインという会社を設立したのが1968年、そしてその第1作目に発表されたのがこのマンタなのです。 俗に言うワンモーションスタイルという斬新なアイデアはその後のすべてのスーパーカーに影響を与えたいっても過言ではありません。

Bizzarinimanta2_2  マンタとはその名のとおりエイの一種であり、各部のモチーフの部分にエラの模様などがデザインされています。 しかも驚くことにすでに並列3シーター、センターステアリングを取り入れています。 なんとあのマクラーレンF1の20年も前にすでに考案されていたんですね。 さすが巨匠のデザインです。

Bizzarinimanta3  肝心のミニカーのほうはイタリア・マーキュリー製のものが発売されそのプロポーションは秀逸の出来であります。いっぽうスペインのナコラル・インターカーのブランドで発売されたものがあるのですがこちらはほぼマーキュリーのコピー品のようです。輸入元のヨネザワがダイヤペット・ヨーロッパと称して販売もしていました。

 実車のほうは世界各地のモーターショーを巡回し1970年の後楽園での展示後、アメリカに輸送中に盗難にあい、数十年にわたって行方不明になったいたものがある日イタリアの保税倉庫に放置されていたのを発見されて去るコレクターが入手、現在ではイタルデザインに保管されているという数奇な運命をたどってきた車でもあります。

 

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2008年5月24日 (土)

アルファロメオ P33 プロトタイプ

Alfaromeop33_1  こちらは前回紹介したフェラーリP5のボディをアルファロメオ33シリーズのシャシーを使って市販車用にと改造を施されたP33プロトタイプになります。 P5と比べるとヘッドライトが通常のものに近い形、さらにリアにはターンシグナル&テールランプも備えたものになっていることおり市販を目指していたのがわかると思います。

Alfaromeop33_2  モデルはイタリア・マーキュリー社製になります。派手なデカールは後付けのものですがアルファロメオのエンブレム、それからクワドリフォーリオ(四葉のクローバー)はかかせませんね。ボディの流れるような曲線をうまく表現しつつ、各部の開閉機構まで備えたすごいミニカーでとても30年近く前のものとは思えないほどです。やはりこのガバッと開く前後フードなどはたまらない魅力だと思います。ただ残念ながら経年変化のせいかリアウィンドウのプラスチック部分がスペアタイヤのゴムの影響で白く白濁しているものがほとんどです。

Alfaromeop33_3  残念ながらこのままのデザインでは市販はされませんでしたがドリームカーとしての役目は充分果たしたはずです。結局アルファロメオは33ストラダーレ(市販車)を別のデザインで少数のみ生産しました。そちらもなかなか魅惑的なプロポーションで個人的には優劣つけがたいものだと思っています。

Alfaromeonacoral  P33プロトタイプのミニカーはマーキュリー以外ではスペインのナコラル・インターカーズのブランドで発売されたものがあります。ただしこちらはほとんどマーキュリーのコピーといった感があり、画像のようにダイヤペット・ヨーロッパとして国内に出回ったこともありました。

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2008年4月17日 (木)

マーキュリー アルファロメオ ジュリア TI

Alfagiuliati1   

 こちらはイタリアのマーキュリー社製のアルファロメオ・ジュリアTIになります。古きよき時代のダイヤカットガラスのヘッドランプを持つ1台です。プロポーションなどは年代を考えればかなりよい出来ばえです。塗装がやや荒れている感じでとても残念です。まぁこれはこの個体に限ってのことかもしれませんが・・・・。   

Alfagiuliati2 モデル化した車種選択もアルファロメオの中ではなかなか渋く「羊の皮をかぶった狼」ぶりを発揮した車です。まさに高速セダンの代表選手とも言えるでしょう。

 

Alfagiuliati3  フロントボンネットと左右両ドアが開閉できるようになっています。エンジンもそれなり再現されており、このミニカーの魅力を惹きたてています。

 

Alfagiuliati4  残念ながら当時、商標の関係でマーキュリーを名乗ることができず箱も明らかにマーキュリーなのにどこにもその名を見つけることができません。また裏板もロゴの部分が削り取られていてMade in Italyしか見つけることができません。ですからどのメーカーのものかわからず手に取っていた人も多いと推測されます。

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