究極のディーノ ポリトーイ#536
個人的にはポリトーイM500シリーズ中最高傑作だと思っているディーノ・ベルリネッタ・スペチャーレ(Dino Berlinetta Speciale)をご紹介します。まぁ単にディーノ好きということもあるのかもしれませんが・・・。(笑)
実車の方は1965年のパリのモーターショーで発表されました。後のディーノ206・246GTのロードカーへと続くボディデザインの方向性を示している1台と言えます。ただし中身は生粋のレーシングカーのエンジン&シャーシを受け継いでいる1台です。
みなさんもご存知のようにフェラーリのエンブレムはなく横長のディーノ のサインを模したものが付けられています。 ディーノは若くして亡くなったエンツォの息子アルフレードの親しみをこめた呼び方です。
そこでワンポイント・イタリア語レッスン!!! イタリア語に縮小辞というものがありましてそれが ino になります。これを語尾に付けるとさらに小さいことを示したり、愛着がある、親近感を呼び起こすこととなります。例えばよく耳にする
- piccolo (ピッコロ) 小さい
- piccolino (ピッコリーノ) 可愛らしい となります。
したがって
- alfredido (アルフレード)
- alfredino (アルフレディーノ) となり、この前半部分を省略してディーノとなるわけです。
さてお勉強はこのくらいにしてポリトーイ(のちにポリスティル)のディーノ・スペチャーレはそのボディフォルムが本当にすばらしい流麗なラインで惚れ惚れするものとなっています。リアのエンジンフードのエアダクトの抜けなどかなり高度な金型のテクニックだと思います。またフロントのライトカバーの中には当時ミニカーでは定番のダイヤカットガラスが奢られておりますがぜんぜん嫌みな感じがしません。
またエンジンフードを開けるとかなり精巧に作られたルーム内に感嘆の声を上げずにいられません。また初期モデルにはステアリングとタイヤが連動して動くシステムまで搭載されていました。こんなミニカーが1967年に発売されていたとは本当に驚愕の事実だと思います。
私の知る限りでは販売時期による4つのバリエーションと赤以外のボディカラーではシルバー、エメラルドグリーンメタ、ダークブルーメタ、ライトブルーメタが主なものとしてあげられます。その他レアカラーとしてソリッドブルー、ワインレッドメタ、レッドパープルメタがあるようです。
皆さんも是非一度手にとっていただきたい逸品としてお勧めします。
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